誰しも10年ごとに2年間巡ってくる「冬の時期」が天中殺です。この時期に新しいことを始めたり、大きな変化を起こすのはよくないとされています。
ご自分の天中殺を知り、生まれ持った宿命の活かし方や人生における指針が知りたい方は、ぜひ電話占いルーノをご利用下さい。四柱推命・算命学を長年学んでいるプロの先生方が揃っています。
<午未天中殺>
午未天中殺は未来と子どもが欠ける
生まれ日の干支が「甲申・乙酉・丙戌・丁亥・戊子・己丑・庚寅・辛卯・壬辰・発巳」のひとが、この天中殺グループにあたります。
人間の周囲には6つの方向(東西南北と天地)が定められており、そのひとつひとつの方向に時間や人物が割り当てられています。そのうちの1方向が欠ける現象が天中殺です。
天中殺の種類によって、どの方向の、なにが欠けるのかも決まっています。
午未天中殺の人は、生まれもって「南」の方向が欠落します。南は精神の未来。子どもや目下の場所です。
そこのフレームが欠けるために気は北の目上、精神のたどり着く場所に向かいます。
目上志向、知的精神世界を志向します。逆に目下縁が薄くなったり、庶民的な明るさには欠けます。孤高の位置を持っています。
親縁が濃く、子ども縁が薄いほど良好な環境になる
欠落する南は明るい未来と子どもの場所なので、「目下天中殺」と呼ばれます。
子どもか目下どちらかとの縁が薄くなります。どちらも得られないわけではなく、子ども縁がなければ目下(後輩・部下)運がよくなり、逆もしかりということです。
組織人ではなく自由業の世界を目指すような生き方になるでしょう。世の中、社会への智恵による反骨精神があります。
北の知的精神世界へと偏り過ぎるので、知性への過信がでてきます。これはこの天中殺の特性といえます。
流れとしては家系の終わりを受け継ぐ役割です。自分の子どもたちはそこを初代に新しい家系を作っていくことになります。
目上運の良い天中殺なので、親、上司、師等の目上を持つことが運を高めるポイントです。
親縁、目上運が濃く、子ども、目下運が薄いことは良好な環境となります。
子どもに恵まれた場合は、多くの子どもを育てても自分が作り上げてきた恩徳を継承しにくくなります。
子どもに期待する気持ちは強いのですが、子どもの成長とともに、子どもとの間に距離ができます。
基本的には子どもが生まれるたびに自分の運は低下をすると考えられますが、運の低下は財名誉といった現実面よりも、視野の狭さ心の狭さとして表れることが特徴です。
家族に恵まれるほど、意図しない形で孤立することもあります(配偶者などと生別死別が起こると、狭視や孤立化はなくなります)。
子どもがいないと、自分一代となり、自分の運勢以上の働きと成果をあげることができます。
老後の寂しさと引き換えに才能は大いに発揮され、人からも認められるようになるでしょう。
やけに慌ただしさを感じ始めるのは、運命があるべき方向へ進んでいるサイン
若いときの環境は、親にも兄弟にも恵まれ精神的な苦労は少ないほうがよいです。
恵まれた環境にいたときは、そのまま、ありたい自分の現実を目指すことで、あるべき自分に到達できます。
はじめから、知的世界を目指したり、思考に走るのではなく、自分の肉体的なエネルギーを無になるまで消耗することが大事です。
そうすることで大きな真理をつかむことができます。スポーツでも肉体労働でもいいです。
午未の運命があるべき方向へ進むときは、分けのわからない慌しさが生まれてくることが特徴です。
運命の変化期には、肉体的エネルギーの消耗度を測ることで上へ行くか下へ行くかを知ることができます。
ただ、現実に向かっても得る喜びは精神的なものになります。
午未うまれで、親縁が薄かったり早くから家系を離れたりすると、本来向かうべき気の方向と逆であるため、精神的に大きな傷を受けることになりますが、特別の努力をしなくても学業が伸びたり、若くして才能が認められたりという現象が起こります。
他の天中殺との相性
親縁が薄く孤独を感じているような状況の時に子丑天中殺の人(以下天中殺省略)に出会うと、この孤独の罰を止めてくれますが、それゆえに、高みにも上れないことになります。
子丑との出会いは庶民的な生き方をするような現況なら良好さがでます。
戌亥は現実の苦しみを倍化させる役割になるので一時期は人生の方向を見失うような状態になりますが、その後は高い次元の自分に生まれ変わっているでしょう。
辰巳は戌亥ほどのスピード感が出ないため、長い時間かけての精神的な上昇を与えてくれます。この二つが最も有力です。
申酉、寅卯は現実面での助けにはなっても、精神的な高まりは今ひとつで、午未の本質的な部分ではあまり助けにはなりません。
知性志向 午未天中殺の性格と傾向
極端な言い方をすると、明るい未来(南)に背を向けて、過ぎた昔に目を向けるのが午未です。
不確実=いいかげん、な世界に向かう気持ちがなく、確かな世界(歴史的に証明され残ってきた世界)へと気持ちが向かいます。
南は明るい庶民的な世界です。そこに背を向ける真意は、精神の過去を守る気持ちです。
北は親の場所であり、精神がたどりつく、知性の場所でもあります。親や祖父母や知的な世界への本能的志向があります。
外にむかっていく荒っぽさはありません。内向する感性であり、知性です。
集中的な学習能力や、研究者的なのめりこみ気質になります。
もうひとつ、午未には家系の最後を司るという役割があります。
その役割をきちんと果たすことと引き換えに、現実に強くなくても生きていける「運の良さ」を授かっています。
それは神様との密約とされていて、それを守る限り、2年ごとの天中殺の禍も最小限のものになります。
結婚しても、生家を気にして、義理の両親だけでなく、自分の両親も一生面倒を見るような気持ちが自然にわきあがってくるのです。
その役割を果たすことが、ある意味ではもっとも大切なことになります。
性格面でいうと、落ち着いた知的イメージです。
まとめ上手で、与えられたものを残らず生かすという傾向が基礎にあります。
クールな性格で、どんなときも自分を見失わずに、周囲の状況を冷静に観察しながら歩んでいきます。
動きに無駄がなく、最短距離で問題を解決することができます。
細かいことに行き届くので、周りから頼りにされる存在になり、秘書など補佐役という立場で最大の能力を発揮します。
緻密な思考力と冷静な分析力も天性のものです。
凝り性で好きなことにはとことん熱中して、いつのまにか専門的な知識や技量を身につけてしまいます。
芸術的なセンスや美的感覚も生まれ持っています。落ち着いた外見とは裏腹に内面はかなりナイーブで神経質です。
最後を見届ける役割を持つもの特有の孤独感があります。
頭が良く、プライドも高く、「孤高の位置に立って俗世を見る」というスタンスがあるので、周囲とは心底からは打ち解けあえません。
また、部下や目下からなかなか理解されず、盛りたててくれる人に恵まれ難いのも特徴です。とはいえ本人はそれを特別不満に思うこともありません。
自分だけの世界をもって、社会ではほどよい社交性で、平和な道を選択します。