タロットカードの意味 9.隠者

78枚あるタロットカードのひとつひとつが持つ意味を解説しています。

 

9.隠者 The Hermit

【キーワード】

  • 内省
  • 探求
  • 導き
  • 孤独

ヨーロッパにおける伝統的な「隠者」は、あごひげを蓄えた気難しそうな老人で、苦難と隔絶の生活を送るために俗世の人々との関係から身を引いた人物です。まさにこのカードにはそんな隠者の姿が描かれています。

人生において、我々は当たり前のことに疑問を持ちはじめるという瞬間が訪れることがあります。そのとき、我々は慣れ親しんだ世界よりも、もっとも深い真実が存在すると感じ、それを探し始めるのです。しかしこの探求は孤独をともないます。なぜなら、答えは外的世界にあるのではなく、我々自身の内部にあるからです。

カードに描かれている隠者は、ランタンを手に、本当に誠実な者を探し求める旅に出たギリシャの哲学者ディオゲネス・ラエルティオスを思い起こさせます。

ランタンの中には六芒星が輝いています。ユダヤ教の文化的シンボルとして有名ですが、ひとつが上向き、もうひとつが下向きのふたつの三角形を合わせたこの形は、もともとはふたつのもっとも基本的原理(火と水)の融合を意味していました。賢者が知恵の光で照らすのは、人間のもっとも原理的な感情である愛なのかもしれません。

実際のリーディングにおける隠者のカードは、あなたの気を散らす些末なものから遠ざかり、ひとりになって内省し熟考する時間が必要であることを示唆しています。活発にエネルギーが高まっているときこそ、バランスをとるため、あえて内なる心の中心へと意識を向け、静かにしていることが必要です。

たとえば「近いうちに私にとって大切な存在になる人と出会えるでしょうか?」という問いかけに対してこのカードが出た場合は、山の頂上で孤独に生きる老人に対して戸惑いしかないでしょう。しかしあなたはもう一度、このカードの意味をしっかり受け止める必要があります。というのも、あなたは現時点では、本心からはパートナーを探し求めていない、ということを暗示している可能性があるからです。もしくは、あなたは他者よりもまず自分自身をもっと深く知ろうとしているか、独りでいることの楽しみを学び始めたのかもしれません。

また、リーディングにおいて隠者のカードが出ているということは、それがどんな分野であれ探求する必要があることの暗示です。特に、ある状況に対して、より一層の深い洞察や真実を見つけ出さなければならない必要があるときはなおのこと。「求めよ、されば与えられん」。隠者のカードはそう告げています。

そして隠者は導き手でもあります。賢者の導きを得た人はやがて成長し、今度は他者のための手助けをすることになるでしょう。

 

【正位置の主な意味】

  • 独りになる
  • 自己に関する真実を発見する
  • 自分の内側を見つめる
  • 個人的な師・カウンセラー
  • 熟考する
  • 何かを探し求める
  • 助言者のもとへ行く/助言者になる
  • 隠遁生活をする
  • 気を散らす者を手放す

【逆位置の主な意味】

  • 他者や社会と関わるべき時
  • 場合によっては未熟さ
  • 誰かと一緒にいる
  • セクシュアリティ・官能的な喜び
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